チニチニ~タイル絵付け体験~ |

年末にトルコタイルの絵付け体験をしてきたのですが、そのタイルが焼き上がり、今日やっと取りに行くことが出来ました。
その時の製作体験をちょっと振り返ってみると…
バスでシシリーまで行き、そこからちょっと裏通りを入るとそのアトリエ「チニチニ」のある建物があります。
螺旋階段を一番上までのぼってドアをあけると、パっと目に入ってくるのがこれら色とりどりのタイル作品の数々…
日本人の先生が丁寧に教えてくださいます。
まずは、初心者用の中からデザインを選びます。

このチューリップにしよう。
デザインが決まったら、その輪郭にあわせてハトロン紙のような紙に針で小さな穴をあけていきます。
穴はなるべく垂直にさすように。

穴があけ終わったら炭の粉をかけてタイルに下絵をうつします。

これは同じタイルを何枚も作るための昔ながらのやり方だそう。
モスクの美しいタイルたちも、何百年も昔のトルコ職人によって同じように作られていて、今自分もその体験をしていると思うと、ちょっとタイムスリップしたような感慨深い気持ちになります。
続いて黒い塗料で輪郭を下絵にそって描きます。

この作業が一番大変だった。
習字が得意な人は筆を上手につかえると思うのだけれど、私は大の苦手。
もう途中で自分の下手さ加減に嫌になってしまいました。
最後は楽しい色塗り。
無心になります。

薄紫は焼きあがると濃紺になります。
トルコタイルの朱色がかった赤があまり好きではないので、暖色系は紫をチョイス。
花の一部を紫にしました。
ただ、紫は焼きあがるとき、色が上手にでないことがあるそうです。

ふう、なんとか完了。
たった5㎝四方のタイルなのですが、大変でした~。
ご一緒させてもらったHさんの作品がこちら。

かわいい~!!!
Hさんは初めてではないので、オリジナル作品に挑戦されていました。
私より大きな作品を手早く仕上げてらっしゃって、さすが!です。
この日の様子は「イスタンブールナビ」というイスタンブール情報のフリーペーパーの1月号にHさんが寄稿されていて、私は「手タレ」で出演しています!?
そして、ジャーン。焼きあがった完成品です。

うーむ、正直微妙です。粗い。
やはり丁寧さが求められる作業は私には向かないかなあ…。
タイルは素敵だけれど、今後はプロの作品を買うことになりそう。(苦笑)
でも、貴重な経験ができ、良い思い出になりました。
これからは違った角度からモスク等のタイルを見ることも出来そうです。